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2008.03.11 *Tue

死、という感覚。

 昨日、学園生で、亡くなった人がいるという話を聞いた。

 みんなが口を揃えて、哀しいことだと言った。
 泣いている人も見た。
 偲ばれる様子を見て「いい人だったんだろうな」、とは思ったけれど、正直それは膜がかかったように遠い場所の出来事で、よくわからなかった。
 うちにはフランケンがいる。
 表立ってはいないけど、死体を再生するのは一種の家業だ。
 あたしは10歳の時に自分のフランケンを作った。
 初めての『作品』だからちょっと不恰好ではあるけれど、あたしは神童と謳われるほどに優秀な子供だったから、フランケンは四年経った今もよく動く。忠実で、心配性で、優しい。
 彼は昔『生きて』いた。
 遺体は病院から譲ってもらった。
 どんな人だったのか、どんな性格で、どんな人生を歩み、どんな風に死んだのか、あたしは知らない。
 ただ彼の『死体』には引き取り手がなく、適当に焼かれ、適当な無縁仏として埋められる、そういう最期だったのは確かだ。
 お茶を入れて、あたしが眠りに付くまでずっと傍らに控えている、彼と生前に出会っていたなら、その死の瞬間あたしは泣いただろうか。
 それともいい検体が手に入ったと、あの日の残虐さのままに笑っただろうか。
 子供の頃、友達は皆死体だった。
 今は違う。
 学園に来て、友達ができて、屍の兵隊を作る以外の戦い方も学んだ。
 好きな人もできて、毎日笑っている。
 彼らの命が潰えたとき、あたしはどうなるだろう。
 他人の死を悼む優しい生徒達のように、泣けるだろうか。
 それともいつか、遺体となった彼に出会った時のように、心を浮き立たせ笑うのだろうか。
 学園に来て色んな人と出会って、人間らしい感情を得たと思っていたのに。
 戯れに考えてみれば今も、それはわからない。
 わからないことが、『死』よりも怖い。
 死の恐怖よりもそれを、あたしは知りたくない。

 願わくば、皆の命が消えるその日が、あたしの消えた後でありますように。
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